TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

私の「医人」たちの肖像― (11) Bruce N. Amesさんと「エームス・テスト法」~1981年9月27日(日)

(11)Bruce N. Amesさんと「エームス・テスト法」 ~1981年9月27日(日)

 

   私の『医人』たちの肖像」は、私が医学書院に在職中(1971年~2011年)の四十年間に、実際に会い(講演を聞いただけも含む)印象に残った人たちを、「医人」と名付けてシリーズで紹介する。当初は日本人だけの積もりでいたが海外の方も含めることにする。先に紹介したクラスウス(Klaus)さんに次いで、エームス(Bruce N.Ames)さんを取り上げる。
エームスさんをニコマートで撮る!■
1981927日(日):
 国際環境変異原会議が1981年9月21日(月)~27日(日)、東京、三島、京都と会場を移して開かれた。この会議の会頭は杉村 隆さん(国立がんセンター研究所長)だった。会議の最終日、京都サテライト会議でエームスさんの講演を拝聴した。この取材記事を掲載した医学界新聞・第1473号(1981年11月16日)から紹介する。
 「エームス・テストの創始者として著名なAmesさん(アメリカ)は、東京会議での一般演題「過酸化物の検出」とシンポジウムにおける講演「発癌物質の定量化」をさらに展開し、活性物質の毒性つまり活性酸素による過酸化脂質やアルデヒドなどが発癌、突然変異、老化の重要な要因となりうることを説き、注目された。このAmes氏の発言は、癌を予防する上で環境変異原研究の今後の発展の方向を示したものといえよう。」 
 この記事に,私が撮った写真を挿入した。俄かカメラマン愛用ニコマートが役にたった。カメラの購入費は家内Y子の伯父から結婚記念に頂戴した祝金を充てた。私の義兄(KNさん)が富士フィルムに勤務していたので割引で購入できた。当時では高級カメラだったニコマート。デジカメ時代の今日とは隔世の感がある。
 写真のキャプションは次のようだ。
 「発癌物質の短期間テストとして有名なエームス・テスト法は、サルモネラ菌におけるヒスチジンの生合成を研究していた遺伝学者のAmes氏が、1970年代に開発したものでサルモネラ菌のDNA変異より変異原物質をスクリーニングするもの。第1回国際環境変異原会議は、Ames氏のもと1973年にカリフォルニアで開かれた。」
 エームス・テストは今でも使われているのだろうか。本シリーズブログにエームスさんを取り上げてから、インターネットで検索した。エームスさんは嬉しいことにご健在だ。1928年12月16日生まれであるから、今は89歳である。37年前1981年には、エームスさんは52歳という壮年だった。
(2018.10.9)
 私の「医人」たちの肖像―〔11〕 Bruce N. Amesさんと「エームス・テスト法」~1981年9月27日)