TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

私の「医人」たちの肖像―(12)日野原重明さん⑤と座談会「POSのDr. Weedを迎えて」〜1981年10月1日(金)

(12) 日野原重明さん⑤と座談会「POSのDr. Weedを迎えて」〜1981年10月1日(金)

 

   1981年10月1日(金曜日)、パレスホテルで行った座談会「Dr. Weedを迎えて」の収録に参加した。収録場所のパレスホテルは大手町の皇居に近い格調の高いホテルだ。その頃から外国人を招いての座談会や対談等の収録会場として頻繁に利用した。

■POSの開発者Dr. Weedを囲んで■
1981年10月1日(金):

   Weed L. L.は、アメリカで始まった診療記録記載方法POS(Problem Oriented System)の開発者として知られていた。この座談会はWeedの来日の機会を捉えて、日野原重明先生の紹介で開催した。座談会設定の実務は、先輩記者KIさんが担当した。座談会には、Weedを迎えて日野原重明紀伊國献三、森 忠三、片田典子の五名の方々に参加いただいた。
 座談会の内容は、年明け1982年1月の医学界新聞・第1531号に掲載された。

■POSって何?■

   POSは、Problem-Oriented Systemの略語であり、患者の持っている医療上の問題点に焦点を合わせ、その問題をもつ患者に対する最高のケアを目指して努力する一連の作業システムである。Weedが考案したこのPOSの概念に基づいた診療記録を、Problem Oriented Medical Record (POMR)「 問題志向型診療記録」という。
 POSの概念をいち早く日本に紹介してPOMRを日本の医療への導入を進めたのが日野原さんだ。『POS :The Problem-oriented System ―医療と医学教育の革新のための新しいシステム』という書籍を、医学書院から出版(1973年)した。さらに、「POS研究会」を創設して、POSの日本の医療界への普及のために尽力された。
(2018.10.22)
(私の「医人」たちの肖像―〔12〕日野原重明さん⑤と座談会 「POSのDr. Weedを迎えて」~1981年10月1日)