TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

気になる本『射精道』(光文社新書、今井伸)のことについて

 『射精道』という本(光文社新書)の広告を見たのは数カ月前だった。タイトルに興味を持ったがメモをしなかった。「射精道」というと、同じ音から「社青同」のほうが馴染みがある。「社青同」と「社学同」がセットで私の記憶の中にある。どちらも1960年~70年代の新左翼と言われた政治同盟(セクト)であったと思う。ということで、まず「社青同」について調べてみた。

■「社青同」って何■
 社青同は、日本社会主義青年同盟の略語である。青年を構成員とする青年政治同盟である。以前は日本社会党と支持協力関係をもっていた。調べてみると、流れは複雑で、一筋に括れない。1970年代の新左翼であった「全共闘」とも一線をかくすようだ。社青同から政治家になった中に、私でも知っている江田五月、横道孝弘さんらがいる。両人とも故人となったろうか。二人とも著名な政治家の二世なんだがこれは何だと思う。もう少し、意識的に調べてみたい、継続的に。「社学同」との違いは?

「射精道」に戻る。『射精道』という本のことが気になっていたら、「老いるショックと射精道」という特集記事が文藝春秋最新号(2023年3月号)に載っていたので読んだ。『射精道』の著者の今井伸さん(聖隷浜松病院リプロダクションセンター長兼総合性治療部長)とみうらじゅんさん(イラストレーター)の対談である。趣旨はこうだ。

 <思春期から中高年までに向けて射精についての知識と心構えを解説した話題の本『射精道』(光文社新書)の著者で泌尿器科が専門の今井伸医師と、「週刊文春」で「人生エロエロ」を連載中のみうらじゅん氏が、性の目覚めから、中高年の性生活までを語りつくす。>

 上掲の趣旨を読むと中身は想像がつく。このシリーズブログでは、既に、ミスター・コンドームこと、性感染症に詳しい泌尿器科医、エイズの専門医として、年に100回以上も性教育の講演をしているいう岩室紳也さんを紹介したことがある。岩室さんには、雑誌「公衆衛生」の編集委員をお願いしていた20年くらい前(私の現役時代)にお目にかかった。岩室さんは、インターネットでもコンドームの正しい着け方を発信して、動画再生回数が700万件もあるのだという。岩室さんは、ここではおいて上記の対談を読んでみよう。

今井 思春期なら性欲が旺盛で時間もあるから、コツをつかむまで一日に何度も練習できますが、大人になると、それも難しい。仕事で疲れているし、時間もない。性欲も思春期ほどはないので。だから正しい射精のコツを知らないまま結婚して、膣内射精障害のため子どもができないケースも、少なくないのです。>

 なるほど、それで、「射精道」なんていう本を書いたんだ。

みうら でも、僕、逆に歳をとって、良かったなと思っているんですよ。ようやく煩悩から少し解放されたような気がしてね。フル勃起時代って、やっぱり辛かったじゃないですか。アレが主役で自分は脇役みたいな。いや、あいつの腰巾着でしょ(笑)。>

 みうらさん、面白いことを言うね。
 なるほどね、この対談は、至極、真面目で示唆にとんでいた。

三浦 …・高齢期の性は、大半が生殖を目的としないものでしょうし、性器の結合だけではないコミュニケーションの性、生きていることの確認の性なのですから。中高年なりの楽しみ方を二人で考えると、若いころとは違った味わいがあると思います。
 みうら 中高年の射精道は所行無常。若い時と同じ状態でいられるわけではないですから。>

 なかなか、面白い役に立つ対談であると読んだ。最近、活躍中の精神科医和田秀樹さんも、歳を重ねても恋をすというか、セックスに関心んを持ち続けることが健康維持のひけつと言っている。「女は灰になるまで・・・」って言ったの誰でしたっけ?