『ハザールー幻のユダヤ教騎馬民族国家(城田俊)』の素読みを続けている。昨日から今日にかけて「第三章 建国」「第四章 ハザール・アラブ戦争」を読んだ。
第三章 建国
は以下の項目から成る。7世紀の話である。日本では奈良時代だろう。
1.西突厥の崩壊とハザールの建国
2.北ダゲスタン支配
3.クリミア進出
この章がとても興味深い。
<ケルソン包囲
建国なったハザールはビザンツの勢力範囲に兵を進め、支配地域を拡大する。
当時クリミアの中心地は経済的にももっとも繁栄するケルソンであった。ビザンツは海岸線に沿って厚い城壁を築き、城塞都市化し、帝国勢力圏防衛の一大拠点としていた。>
ここでとても興味深い人物が登場する。「鼻をそがれた皇帝」ことユスティニアス(二世)である。
<ヘラクレイオス朝開祖ヘラクレイオス一世から数えて四代目のコンスタンティノス四世が十七年の在位を終えて、静かに息を引き取ると、跡を継いだのはまだ十六歳の少年であった。これがユスティニアス(二世)である。在位は、六八五年ー六九五年、七〇五年ー七十一年)と二回に及ぶ。この捲土重来としての即位が、彼の真骨頂である。」
ビザンツ・ハザールの友好関係は長続きはしなかったのである。曲折を経て、七一一年、ユスティニアス(二世)と幼い息子のティべリオスは殺された。
かくして、ヘラクレイオスの登位(六一○)から数えて一〇一年、ハザール人との混血児ティべリオスの死により、ヘラクレイオス朝の血脈は絶える。
第四章 ハザール・アラブ戦争
1 デルベントをは挟んでの攻防
2 ハザールとトゥルギシュ
3 敗戦
ハザールはアラブとの戦争に敗れる。
<七二ニ/三年のジャッラーフの遠征時にセメンデルは、まだ首都であったようだが、アラブ軍の攻撃を再三被り、ハザールは王庭をもっと北に移さざるを得なくなる。>
ハザールは大国であったのだがアラブとの戦で疲弊して敗走していったようだ。
(今日はここまで)
さて、最後に本日の気になる本を見つけた。
『「足し算医療」のすすめ(和田秀樹)』(ワニブックス、990円、2023年)
「70代、老化の分かれ道でつまずかないために、もう血圧、血糖値、体重などの数値に一喜一憂しない!あなたの健康寿命をし縮める「引き算医療」の正体。」との宣伝文句だ。和田さんのお決まりの健康論であろう。
この広告を見た本日、次女の家族がやってきた。孫のジェイの身長が1.7メートルを超えた。私よりも大きい。