TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 『教養としての「病」』(佐藤優、片岡浩史)を読み終えて思うこと

 『教養としての「病」』(佐藤優、片岡浩史、2023年4月刊)を読み終えた。集英社のインターナショナル新書という283頁の本だ。啓発される本であった。知の巨人とか、風貌から強面の感じがしたが佐藤さんの人柄がよくわかる本である。佐藤さんは1960年生まれなので私よりも13歳若いから63歳くらいであろう。佐藤さんが腎臓病を抱えて生きており既に人工透析をしている。人工透析は週に3回、1回に4時間くらいの拘束を余儀なくされる。そのような状況の中で佐藤さんは、いまも仕事を精力的に続けている。そして奥様をドナーとした生体腎移植を次の治療法としている。この方針はドナーを予定している奥様の提案ということだ。これもまた驚きである。生体の一部を配偶者に提供する決心をするのも大変なことだと思う。「愛」だろうか。むしろ血のつながりのある親から子へ子から親へというのは理解しやすい。夫婦は他人である。妻から夫へ臓器提供、その逆も大きな決断だろう。私んはできないだろう。また受けるにしても、ここまで生きたから「もういいよ」と言うかもしれない。分からない。

 佐藤優さんは同志社大學の神学部出身ということは知っていた。神学部というところにはどういう動機で、入学するのだろうか?わからない。大学院神学科終了後に外務省にに入っている。この経歴も異色に思える。佐藤さんはクリスチャンなんだ。

 <私はキリスト教徒(プロテスタント)なので生命は神から預かったものと考えている。神がこの世で私が果たす使命が済んだとおもうときに、私の命を天に召す。この世界に命がある限り、私にやるべきことがあると考え、仕事と生活に全力をつくすようにしている。(はじめにより、2023年2月5日、脱稿)>

 やはり信仰をもっておいることはすごいことだとしった。ともあれ、私も最後まで生き切りたいと思う。読んで、書いて、生きるのだ。

 最後に本日の気になる本を書いておく。
(1)『「さびしさ」の正体』(和田秀樹小学館、968円)
 「人に併せて生きれば、孤独から逃れられない。自分を信じ、会わないものは合わないと覚悟を決め、孤独でも楽しい人生を送るための珠玉のヒント集。」
 和田さんの本は多すぎて読みきれない。

(2)『老害の人』(内館牧子講談社、2022年、1600円)

 稲城図書館にリクエストして1年振りに順番がきた。読み始めたが途中で止めた。
 <「俳句では『山笑う』が春の季語で、『山滴る』が夏なんだよ。秋は『山粧う』。明代さん、冬はなんだと思う?」・・・・・『山眠る』だよ・・・・>

 チョット面白そうだけれど年寄りを<老害>の言葉はいただけないね・・・。