TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 「移植見送り60件超」ー東大・京大・東北大 昨年 臓器提供集中で 他施設搬送も

 チョットした経緯で令和6年1月~3月の3か月間、朝日新聞のほかに読売新聞も購読することになった。「箱根駅伝100回記念を応援しませんか?」というハガキがポストに入っていた。興味ありのチェックをして返信したところ、あなたは当選しましたと箱根駅伝グッズ(コート、タオルとか)を持て来てくれた。喜ぶべきか、これが箱根駅伝を協賛していると読売新聞社の販売拡大戦略の一環であった。箱根駅伝グッズを贈呈するの見返りとして読売新聞の購読を勧められてしまったのだった。

 さて、読売新聞と言えば、昔、40年前の私の医学・医療記者時代から臓器移植の報道には積極的であった。一月元旦、読売新聞の一面の見出しは、<「移植見送り60件超」ー東大・京大・東北大 昨年 臓器提供集中で 他施設搬送も>というものだった。極めて興味深いので概要を記述しておきたい。

 <脳死者から提供された臓器の移植手術実績が上位の3大学病院で2023年、人員や病床などが不足し、臓器の受け入れを断念する例が60件超あったことがわかった。東京大では少なくとも35件あり、前年の4倍に急増した。京都大と東北大でもあった。提供件数が大きく伸び、限られた移植施設に要請が集中したためで、受け入れ体制の脆弱さが浮き彫りになった。>

 脳死立法が成立したのは何時だったろうか?もう30年くらい前であろうか? 確認すると、1996年10月16日だった。27年前だった。立法が成立後も脳死の臓器提供は遅々として進まなかったと思う。最近は、臓器提供が増えているのだろうか?驚きだ。

 <読売新聞の集計では、2023年、脳死ドナー(提供者)からの心臓、肺、肝臓の移植手術は国内で352件行われた。最多は東大の88件で、京大36件、東北大34件が続いた。東大によると、① 手術に携わる看護師や臨床工学技士を確保できない、② 手術後の患者が入る集中治療室(ICU)が不足しているーーなどの理由で35件(心臓10件、肺14件、肝臓11件)の受け入れを断った。2022年は8件だった。京大は、ICUや麻酔科医らの不足により肺と肝臓で約20件断念したことを明らかにした。東北大も手術に携わる医師の不足により肺で7件あったとした。>

 東大病院でこんなにたくさんの臓器移植が行われているとは知らなかった。

 <読売新聞が、1997年の臓器移植法施行以降、国内で行われた脳死下の臓器提供1028件について、日本臓器移植ネットワークJOT)の公表データを独自に分析したところ、複数の摘出手術が行われた日は2023年は29日を数えた。提供条件を緩和した2010年の改正法施行以降、増加傾向にある。>