TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 生きる目的は「人格の陶冶にあり」と改めて感じた良き日 ~よりよく生きる薔薇も愛でる

 「恥ずかしい生き方をしてきた」のだと思う。「生きる目的は人格の陶冶にあり」と言ったのは内村鑑三であったろうか?先日読んだ「日本の反知性主義」の中で高橋源一郎さんが書いていたなかで鶴見俊輔さんの言葉を引用していた。たしかこういう趣旨だった。鶴見さんの息子さんが小学生の高史明さん(この文字かな?)の息子さんが自殺したニュースに衝撃を受けて、こう聞いたという話だ。「お父さん、ひとは自殺してもいいの?」それに対する鶴見さんの応えがこうだ。「人は次の二つの場合には自殺してよい。それは、一つ目は人を殺せといわれたとき、もう一つは、(お前は男の子だろうから、そういう欲望が起こるだろうから)女の子を強姦したくなったとき、この二つの場合には「自殺してよい」。鶴見さんの応えはものすごいと思う。この父親の息子に対する言葉の重さを読むと私なんぞは生きるに値しないと思ってしまう。鶴見さんの言葉は高橋源一郎さんからの聞きかじりなのだが元の本を読んでみたい。こんど探してみよう。
 齢77歳の誕生日を超えた。「恥ずかしい生き方をしてきた」。それでもまだ生きたいと思っている。そのためには「人格の陶冶につとめるしかない。」最近しきりと宮沢賢治の「雨にもマケズ」という詩を想い起す。「自分のことは後回しにして・・・・」「そういう人に私はなりたい」。もしかしたら、この遺稿と言われる賢治の詩は宮沢賢治の願望であったのであろう。
☆ 今年は元旦の夕刻から能登半島地震災害で多くの死傷者が出た。その救援のために物資を運ぼうとした海上保安庁の飛行機と日航機の衝突事故が翌日21日の夕刻に発生した。何が起こるか分からないのが毎日の実情である。

 「人格の陶冶を願う」のならば酒なんか飲んで浮かれている暇はないのだと思う。昨日は、恒例の三歩会のあとで三日ぶりにビールと日本酒を飲んだ。美味しくて幸せなひと時であった。それ以降はまた節酒を開始する。