TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「お酒 どうつきあう?」(朝日新聞、オピニオン&フォーラム)耕論に触発されて書く

 本日(2024年6月25日付)朝日新聞のオピニオン&ファーラムという欄の「耕論」という記事で「お酒 どうつきあう?」をテーマに識者の論を展開していた。興味深い。とりわけ禁酒が15日を経過したのでなおさらである。

 まず、萬田久子さんという俳優さんが「飲まなくてもいい気分!」のテーマ書いている。 

 <お酒に別れを告げて3年目に突入しました。今でも好きですよ、お酒は。「恋人」と言っていいくらい、素敵なやつです。>
 冒頭にこう書いている。やはり、お酒に別れて3年くらいたたないと本物ではないようだ。町田さんもまる4年経って本を書いている。

 <でも、ある時、ふとお酒が私の時間を「支配」しているようで,キライになったの。もともとお酒は強い方。身体との相性も良かったと思います。>

 <やっぱり職業柄、人に見られているし、飲んだらしっかりしようと思う自分がいるので、飲まない方が逆に思い切り盛り上がれるようです。>
 このセリフは凄い。俳優って見られる人なんだ。私は、酒を飲むのではなく、酒を楽しむのではなくて、酒に何度飲まれてきたろうか。

 <飲まない方が、頭も身体もふる回転。物事もクリアに考えられるようになり、決断力もアップしたような・・・・。>

 萬田さん、いいことを言っている。お酒は判断力を確かに鈍くする。

 <視覚や聴覚などの感覚も新鮮に感じます。アルコールで酔うのではなく感性や感情で酔えるようになったと思います。>

 萬田さん,すごいや、尊敬してしまう。禁酒2週間ではいつもと変わらない。3年経過して初めてわかることがあるのだろうな?

「指標あいまい 自覚大事に」(大脇幸志郎)の意見は次のようだ。

 厚労省が今年の2月に「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表した。そのなかで生活習慣病のリスクを高める純アルコールの量を1日あたり男性は40グラム、女性は20グラム以上とした。

 純アルコール40グラムはビール中瓶二本だという。とんでもない。ビールを二本飲んでから日本酒やら焼酎を普通は飲む。大脇さんは控えめに言っている。

「医師の立場から言えば、酒が体に悪いのは当たりまえです。仮に適量ががあったとしても適量なんてたやすく上回って飲んでしまうもので、すぐに害がまさります。」

 こういった後で大脇さん「ガイドラインは酒の飲み過ぎに体に悪いということを思い出すきっかけくらいになればいいのではないでしょうか、と控えめの発言に留めている。「酒は涙かため息か、心の憂さの棄てどころ」と昔の人は言っている。
 それよりも大脇さんの経歴に惹かれた。1983年生まれで、東大医学部を出て出版社に勤務、医療情報サイトの運営を経て、医師になっている。

 次に、漫画家のラズウェル細木(ほそき)さんは「薬物的要素をわすれず 楽しむ」と言っている。細木さんは「酒のほそ道」という連載漫画を描いているんだという。「心がけているのは、お酒にはどうしてもドラッグ的な要素がつきまとうのを忘れない事です」と。細木さんは自覚しているのだ。
 「お酒というのは、つきあい方によって人生のいい友だちになれると思います。上手につきあい、人生を豊かにできるかは、かわかのか飲む側のこころがけ次第なのです。

 細木さんの言葉は酒のみの核心をついている。「上手につきあえないから」問題なのだ。私は典型的な飲んではいけない人だと、確信した。