TomyDaddyのブログ

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私の「医人」たちの肖像―中木高夫さんと座談会「『今日の診療(CD-ROM)』とは何か? 進む医学・医療情報の電子出版化」~1991年10月11日

私の「医人」たちの肖像―中木高夫さんと座談会「『今日の診療(CD-ROM)』とは何か? 進む医学・医療情報の電子出版化」~19911011

 

 1991年10月11日(金曜日)、夕刻18時~20時頃まで、「今日の診療 CD-ROMとは何か? 進む医学・医療情報の電子出版化」というテーマの座談会を開催した。この年(1991年)に「今日の診療CD-ROM」が完成した。

 「7冊が1枚になって、検索自在。今日の診療Vol.1」というものだった。このCD-ROMには以下の7冊の本が収録されていた。①今日の治療指針:91年版の付録を除く全頁。②今日の診断指針:第2版の付録を除く全頁。③今日の小児治療指針:第8版の付録を除く全頁。④今日の検査指針:第2版の第4章(検査項目の詳細)全頁。⑤治療薬マニュアル:91年版の付録を除く全頁。⑥救急中毒マニュアル:第1版のⅡ部の全頁。⑦書籍カタログ:医学書院発行医学書籍のカタログ。このCD-ROMは、PC9800シリーズ対応というものだった。ちなみに「PC9800とは、日本電気医(NEC)が開発して販売していた当時としては最先端のパソコンであった。「キュウハチ」と呼称されていた。その頃はまだインターネットがなかったので、持ち運びのできるCD-ROMをパソコン入れることで検索が自在にできる「21世紀のハイパーテキスト」というのが売り文句であった。

 このCD-ROMを世に知らしめるための座談会の開催を開発担当者であったSKさん(特別制作室)に依頼された。そこで既に「今日の診療CD-ROM」を使っておられた旧知の中木高夫さん(滋賀医科大学・内科)に相談した。中木さんは内科医であり、医学教育、看護や病院管理に造詣が深く週刊医学界新聞にもよく執筆いただいていた。中木さんは企画趣旨を直ぐに理解してくれて、吉原博幸さん(宮崎医科大学・外科)、永田拝啓(滋賀医科大学・医学情報センター)、高田彰(筑波大学臨床医学系)の三氏を推薦してくださった。何方もまだ40歳代の若手医師であった。まさに、医学・医療情報の電子化に貢献された方たちであった。この座談会での出会いを契機にその後も幾つかの局面でお世話になった。ここでは記憶を掘り起こしながら座談化の概要を記録に留めておきたい。

 (続く)

 

 

(2024.10.11)

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