TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『続 夫の後始末 今も一つ屋根の下で』(曽野綾子、講談社、2020年)を読み始めた

 本日は4日ぶりくらいに太陽が出た。いつの間にか彼岸花は消えてしまっていた。朝目覚めた時に陽の光をみると元気がでる。何故だろう。庭先に播いたダイコンが少しづつ伸びてきた。塀際に植えておいた三株の風蝶草の一株を残しておいたら風にそよぐように今も花をつけている。明日に次女と子どもたち(孫のJR)が来ることになっている。焼肉パーティーをやることにして昼前からロピアに買い物に同伴者Yと出かけた。たかだか30分の歩行距離だがなんだか二人とも老いてきたためかゆっくり歩いて行った。帰りに、以下の本を稲城図書館で借りてきた。

(1)『武士道 新渡戸稲造著 矢内原忠雄訳』(岩波ワイド版文庫、1991年)
(2)『対訳 武士道 新渡戸稲造 奈良本辰也訳』(三笠書房,2004年)
(3)『石牟礼道子全句集 泣きなが原 新装版』(藤原書店、2024年)
(4)『続夫の後始末 今も一つ屋根の下で』(曽野綾子講談社、2020年)

 早速、(4)『夫の後始末 今も一つ屋根の下で』を読み始めたのだった。三浦さんの夫の作家の三浦朱門さんは、2017年に亡くならっれた。その直後くらいに、『夫の後始末』という本を曽野綾子さんが出した。おどろおどろしいタイトルは編集者が付けたのであろう。早速買って読んでみた。本はまだ所持している。タイトルに反して、「われは夫をいかに介護して見送りしか」という本であった。編集者が曽野さんに書かせた本であろう。私は、曽野綾子さんの小説は余り読んでいないが、エッセイの類はたくさん読んできた。読むと、ある種の諦観が芽生えて来て、「ああそうか」と思い、生きる気力が湧いてくるのである。私の同伴者の妻に言わせると、「女の心の中が少しも分からない鈍感な男」というのが私の姿である。三浦さんのエッセイはたんたんとして面白い。

 <朱門はその頃よく転ぶようになっていた。今から考えてみると、これは脳内に小さな異変が起きていたにちがいない。普通の大人は地面に肘や掌をつく形で転ぶ。しかし朱門はいつも顔面で着地した。三浦朱門には、身についたおかしさというか無様な要素があり、当人も家族もそのことを面白がっていた。顔で転ぶと眼の周辺に痣ができることもある。彼はその効果も楽しんでいた。
「三浦さん、その痣どうしたんですか」
誰でも面と向かえば尋ねる。それが思う壺なのである。
「ええ、女房に殴られたんです」
彼は添いう時いつも嬉しさを隠しきれない様子だった。>

 冒頭の「最後の日、思い出すこと」から引用してきた。その綾子さんは、1931年のお生れで、2017年に夫の三浦朱門さんを亡くしてからもう7年経つので、いまは96歳でおK元気でおられる。この本は4年前に、91歳のときに出している。相変わらずの曽野綾子節なので、読まなくてもだいたいの感じはわかる。でも最後まで読んでみたい。老いの思いがわかるかもしれない。本当は家内に読んで欲しいのだが・・・。

(今日は、ここまで)

最後に新聞記事から気になる本を拾っておきたい。

(1)『てんかんから始める精神医学―精神科医が脳を見失わないために』(兼本浩祐星和書店、2024年)
(2)『異界の歩き方 ガタリ中井久夫当事者研究』(村澤和多里・村澤真保呂、医学書院,2024年)

(3)『メンタルの不調が心療内科・精神科でよくならない理由』(和田秀樹青春出版社,2024年)
 和田さん、本の書きすぎだよ。「精神医療崩壊」なんて書いていいの?