TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

結婚は異文化の交流なんだろうな ~『老いれば自由に死ねばいいのだー中味の濃い人生を生きる』(三浦朱門、1992年、光文社)を借りてきた

 先日、借りてきた和田秀樹さんの本『80歳の超えかた(タイトルはあやふや)』の中で和田さんが興味深い話題を提供していた。一つは歌人生物学者永田和宏さんが奥さんで歌人河野裕子さんを失って、残された河野さんの日記を躊躇しなが読んだという話に触れていた。河野さんは永田さんと知り合い結婚に至るまえにもう一人の男性と永田さんの間で揺れ動くこころの中を残していた。永田さんは「あの胸が岬のように遠かった’(タイトルは不正確)』という本を書いている。その本基づいてテレビドラマも作られた。いまNHK大河ドラマ「光る君」で藤原道長役をやっている俳優、柄本さんが演じていたのを見たことがある。永田さんはもう河野さんを亡くして10年以上たっている。その永田さんが東海道を一人で歩いて走破したんだという。何故そんなことをと問われて「目標を立てて実行し得えた時の達成感」が心地よいと言っていた。科学者で一流歌人として十分に達成している永田さんにしてこうなのだから、80歳の壁を超えるためには、目標に向かって生きることが重要というようなことを和田さんが述べてた。諾るかなと思った。

 もう一つ、和田さんが上に紹介した三浦朱門さんの『老いれば自由に死ねばいいのだー中味の濃い人生を生きる』の中から「曽野綾子は私の十字架」というエッセイ(文章)を引用していた。面白いの長く引用しておきたい。

 <わが両親の場合を見ていますと、女房の方が夫をののしっていましたけれど、夫の方は馴れっこになって、馬の耳に念仏で、少しこたえていませんでしたが、それを見ていると、お互いに共通の問題意識を持って生きているいるのがわかります。・・・・(中略)配偶者というのは、年と共に口うるさくなり、憎らしくなり、若い時は数々の過ちを犯したけれど、最大の過ちはこの女と結婚したことではないかと思った利するし、向こうほうも全く同じことを思っているに違いないのです。そう思えるだけ、これこそわが十字架と互いに思えるだけ、相手が大切なんです。>

 三浦朱門さんのこの本がでたのは1992年であるが、この頃は三浦朱門さんはお元気で、本も書いていたんだ。この時から25年後の2017年に曽野綾子さんが『夫の後始末』(2016年9月、週刊現代に連載、2017年に単行本、講談社)という本を出した。そのタイトルのオドロオドロしさに惹かれて買って読んだ。何のことはない。「夫90歳、妻85歳、夫はある日、崩れるように倒れた。私はその時から、覚悟を決めた」と表紙に書いていある。あの知的でユーモアのあったらしい三浦朱門さんも晩年は、認知症気味だったようだ。曽野さんは最後まで夫の面倒をみたんだね。女性は強い。この本の続編も書いている。
 永田和宏さんにも、「病気が言わせるとしたら、あの言葉にも耐えられる」という意味の歌があるのを以前読んだ。(永田さんが妻・河野さんを歌った歌集を探して再読したい。)三浦朱門さんと曽野綾子さんは作家同士、永田さんと河野さんは歌人同士の夫婦。同じ志で結ばれた夫婦でも異文化交流的なところがあるんだと知った。

 最後に本日の気になる本を新聞から探しておいた。

(1)『角川歴彦 人間の証明』(リトルモア、1320円)

 「角川さん、」あなたは生きている間にはここから出られませんよ。死なないと出られないんです。」

 「渾身の手記、緊急出版、日米同時発売」
 「拘留226日と私の生存権について」

 「東京五輪汚職疑惑をめぐる突然の逮捕から起訴、拘留、保釈に至るまで、私の基本的人権と尊厳は侵害され続けた・・・」

 「このくにはいつまで『人権後進国』なのか? 憲法と国連に訴えよう。これが私の最後の闘いだ。」

 上記の広告をみて驚いた。あの事件はどうなっているんだ・・・?

(2)『コレステロールは下げるな ー薬で正常値まで下げなくて大丈夫!!』

和田秀樹、900円、幻冬舎

 「元気で長生きしたいならチョイ太めがいい。ダイエットは自殺行為。」

 和田さんまた本をだした。幻冬舎が進めるんだろうな?