TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

コンピュータは人を繋ぐか?

 日本ペンクラブ会員に8年くらい前から加入している。ペンクラブは、P(Poet),E(Essay, Editor),N(Novel)を繋いだ言葉、つまり詩や小説やエッセーを書く物書き( 表現者)と文章を編む人(編集者)の集まりである。私は出版社に勤めていた時代の上司が既に会員になっていたのでその方の推薦で加入した。加入に際しては一名の理事と一般会員(合計二人)の推薦によって加入が審議され認められれば会員に成れる。したがってかなりハードルは高い職能団体ともいえる。PENクラブは世界的組織であり世界的なPENの組織下に、日本PENがある。PENクラブの基本は言論の自由と世界の平和的存立を維持することが基本理念であると理解している。私の場合は医学系出版社における40数年の編集者経験に加えて今から30 数年前にロシア語の本の翻訳に関与し経験を業績として評価してもらい加入した。これは名誉なことでもあり、些かはPENの活動に貢献したいと日本PENクラブの「電子文藝館」の委員にも参加している。 
 電子文藝館では既に紙の媒体(本や雑誌)になっている小説や詩、短歌等の作品で著者の了承(自選他薦)が得られたもの、あるいは著作権が切れた作品を電子化して電子文藝館に収載している。これにより例えば海外の日本に関心ある方も容易にアクセスして日本語の文芸作品を読むことができる。同じようなことは「青空文庫」という電子媒体がある。こちらも無料で読むことができる。先週の金曜日(9月14日)に電子文藝館の2カ月に一度の定例委員会があり参加してきた。ここで興味深い体験をした。  

  この日には若い(34歳だという)会員のひとりがオブザーバーとして参加していた。この方は、コンピュータの造詣が深くあらゆるSNS媒体を駆使している(らしい)。電子文藝館では、ようやく今年の春頃から「ツイッター」のアカウントを取得して、電子文藝館に関連した広報通知等に利用を開始した。しかし、先週の段階では22名の方しかフォローをしていなかった。ということは、開店休業状態であり実際は存在しないのに等しいという。さらに、かれはディスコード(Discord)というアプリつまり新しいSNSの一つのことを教えてくれた。これは、Face Book (FB)と同じような、SNS媒体の一つであり、(実際に見せてもらったが)ディスコードに加入すれば世界的な規模でネットワークが繋がる。この会員になればテレビ電話(既にSkypeというのがある)機能もつていいるのでたちどころに世界のどこに居ても、時差の問題さえクリアすればテレビ協議が行える。「何も今日のように電子文藝館の委員会に茅場町くんだりまで集まらなくてもよいのです」という。便利な世の中になったものだ。しかし、このようなバーチャルな繋がりを、「つながった」と言うのだろうか?既に老いたG爺は疑問に思う。

(2019年9月20日