TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

酒は脳にわるいか?―脳寿命を延ばすためにどうするか!

 最近、短歌の本を読み継いでいて、「歌詠みにあたふる書」という正岡子規の有名な提言の本があると知った。読んでみたい。この本で子規は「写生」の奨めを提言しているらしい。読まないことには始まらない。ところで、「酒吞みに与ふる書」という本があった。これは子規の本のタイトルのアナロジーだろう。今年の初めに町田康さんの本を読んで、「酒をのんでも飲まなくても人生は淋しい。そいうことなら、素面で生きてみることにした」という趣旨の本を読んでから、わたしも酒を避けたいと思いながらそれでも飲み続けている。こんな折「お酒はタバコよりも脳に悪い」という衝撃な(私にとって)キャッチコピーの本が出たことを知って注文してしまった。
 ■『脳寿命を延ばすー認知症にならない18の方法』■
 標題の本は、新井平伊さん(順天堂大学名誉教授)が書いた。新井さんは認知症が専門の精神科医である。新井さんの「脳の老化を防ぐ方法」についての提言は、既にこのブログでとりあげた。多分、上記の本は新井さんの長年の研究成果を一般向けに易しくまとめたものだろう。「酒は頭にくる」という事実は、お酒を飲んでいた自覚としてわかる。多量の飲酒は確実に脳細胞を壊しているのではないかと思う。酔いが脳を麻痺させていることであろう。思えば大量飲酒者でかつ喫煙が好きだった職場の先輩も後輩も、60歳を待たずにあるいは60歳を超えたばかりで幽冥境を異にしている。「酒は百薬の長」ではなくて、「酒は害薬の長」なのかもしれない。「酒は心の憂さの捨て所」という言葉もある。これもまた真なのだが・・・。なるべく素面で後半生を生きてみたいとは思う。素面のほうが本が読めるからである。