本日はドコモが無料で開いている「スマホ教室」に家内のYと参加してきた。スマホもタブレットも音声での問いかけ機能を使うと応えてくれる。これは最近はやりの「ChatGTP」そのもののはしりではないだろうか?
さて、帰宅して朝日新聞朝刊(2023年6月19日)を読んだら標記の小さな記事を見つけた。どこかの雑誌かあるいはJT生命誌研究館の雑誌に収録されるだろう。その日のために記事を引用しておきたい。
<JT生命誌研究館(大阪府高槻市)の創立30周年を記念した催し「科学の未来と生命誌」が東京都内で開かれ、館長を務める細胞生物学者で歌人の永田和宏さんと、霊長類学者で前京都大学総長の山際寿一さんが対談した。>
生命誌館のテーマの一つは科学的知の社会還元なんだって。生命誌館の創立には岡田節人さんらがかかわったのではなかったろうか?つい最近までは分子生物学の草分けの一人中村桂子さんが館長だったと思う。中村さんは最近面白い本を出版した。なんだったろうか?調べてみよう。
<対談では科学における「問い」が話題になり、永田さんは「大学の大きな役割は、ここまで分かっているけれど、この先は答が見つかっていない、と学生に伝えること。でも今の若い人は分からないことに耐えられない」。山際さんは、「適切な問いを立てるのはとても難しいけれど、答えは意外なところからおりてくる。研究して良かったと思う瞬間です」と応じた。>
(佐々波幸子さんの署名記事より)
<コメント>
科学にも文学にも人間学にもわからないことがいっぱいある。わからない事だらけであろう。世のなか結果が全てという風潮ですぐに役に立つか立たないかで判断しがちである。ほんとうはやくにたたなそうに見えるところに新しい発見があるのではないだろうか?
霊長類研究というと、山際寿一さんの先輩格でチンパンジーの研究で著名な松沢哲郎さんのことを思い出す。雑誌「神経研究の進歩」の特集企画で松沢さんにお原稿を頂いた。松沢さんは京大霊長類研究所の不透明会計かなにかの事件で大学からも学会からも葬りさられてしまった。まだ係争中かもしれない。あの事件の真相はなんだったのだろうか?松沢さんはすぐれたサル学者に私にはおもえたのだが・・・。